兼題「石鹸玉」 オンライン火星句会 2021/03/16(火)2021年03月19日 15:05

この火星句会は、神野沙希先生が個人的に主宰している句会です。オンライン句会の場合、参加者は事前にネット上で三句投句し、投句期間が終わったら同じくネット上で特選を1句、並選を2句選び(但し紗希先生だけは何句選んでも可)、選評も出来るだけ記入して当日を迎えます。句会が終わると、1週間限定ですが句会の映像もYouTubeにアップされますので、発言を確認したりする場合に便利です。こういう利便性は、従来の句会はオンラインに敵いません。コロナ後の句会がどういう形になるか、なかなか難しい問題です。

この日の参加者は25人。全75句を点数の多い順に講評してゆきます。ただしこの句会は非公開に設定されていますので、私以外の方の句をここに勝手に掲載することは出来ません。この日の私の投句は、以下の3句でした。

シャボン玉追ふ犬高く跳躍す

春-石鹼(シャボン)玉 この句は、紗希先生から並選を頂きました。<なかなか迫力のある句>と評して頂きました。<最後のところに、ただの風景ではないものを感じさせる>とも。別の方からは<散文的だけど景がありありと浮かぶ>とも。私の気持ちとしては、「世界で一番幸せな光景」を思い描いてみた句でした。

石鹸玉はじける音の幽かなる

この句は、お一人の方から並選を頂きました。<「幽か」と言う表現が良いですね。>とも評して頂きましたが、紗希先生からは、「の」「なる」という説明の言葉は使わないで、「~弾けたる音幽か」のようにした方がよいと指摘されました。このあたりの言い回しは、まだ私の苦手とするところです。

白々と風の道行く石鹸玉

この句は、白いのが「風」なのか「石鹼玉」なのか?と思わぬ質問をされました。作者としては、白いのは「石鹼玉」のつもりでしたが、<悪くないが「行く」がジャマ。「白々と風の道あり」としたらどうか>とも。作者としては、まだまだ詰め切れていなかったとしか言えない作品でした。 

〇次回の予定 4月20日(火)13:3016:30、オンライン、兼題は「陽炎」

〇神野紗希先生 3月29日出版予定

岩波ジュニアスタートブックス『俳句部、はじめました』(岩波書店)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://haiku.asablo.jp/blog/2021/03/19/9358536/tb