兼題「風薫る」 オンライン金星句会 2023/05/09(火) ― 2023年05月11日 15:55
皆さんは、今年のゴールデンウイークいかがお過ごしだったでしょうか。私は特にどこへ行くということもなく、自宅でのんびり過ごしました。それは私が年金生活者だからという訳ではなく、若い頃も特にどこかへ出かけたという記憶はありません。
そんな私ですが、ベストセラーの本二冊を読みました。まず、村上春樹さんの「街とその不確かな壁」。1200枚の長編小説ですが、意外にすらすらと読め3~4日で読了しました。私と村上春樹さんとは(学年は私の方が1年上ですが)同年生まれです。同じ世代の人間として言わせてもらえば、精力減退気味なのが残念な物語でした。実際はどうかということはともかく、性的にもっといってほしいと思いました。二冊目は、梅沢富美男さんの句集「一人十色」。梅沢さんは、もうそろそろ夏井先生の元を離れて、俳人として独り立ちしても良い頃だと思いましたね。二冊目の句集でそれを実現してほしいと思いました。
さて、今回の参加者は15名。いつも20数名の参加者でしたが、今回はなぜか減少しました。それはともかく、私も句会のルールに従って3句投句しました。けれどもここに掲載できるのは、下の1句だけでした。
ビオラの音かすかに洩れる夏館
夏-夏館(なつやかた) この句は紗希先生も入れて3名の方から並選を頂き、下のような感想を頂きました。
<軽井沢とかの音楽家の別荘を思い浮かべました。涼しげな館からかすかに聞こえて来るビオラの音が涼しそうです。>
初めはあけ放った夏館から、直接音が洩れ出ていると言った光景も思い描いていたのですが、それだと昭和初期のお話になってしまいますよね。やはり冷房完備の部屋で弾いているとした方がいいようです。
<夏館からかすかに洩れるぐらいの音で、バイオリンではなくてビオラだとわかる、という状況を設定されたお話が伺いたいです。なかなか神秘的な感じもします。>
最初はピアノの音でイメージしていたのですが、それだとありふれた光景になってしまいますから、ビオラの音に替えました。神秘的な感じもしてきますよね。
次回の予定
6月13日(火) オンライン金星句会 兼題『蛍袋』
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