兼題「ヨット」 オンライン金星句会 2023/07/11(火)2023年07月16日 09:56

下に掲載の二句は無点句です。無点句というのは、選句で誰からも採られなかった句のことです。このブログでは、並選や特選を頂いた句を中心にアップして、無点句は基本的に掲載して来ませんでした。とは言え、何度か句会に参加すれば分かることですが、いつも特選や並選を頂ける訳ではありませんから、誰からも採られなかったという経験は、普通にだれにでもあることだと思います。

しかしそもそも、なぜ私がこのブログを始めたのかと言えば、なるべく多くの人に私の作品を読んで頂くためなのでした。それなのに、句会で採ってくれる人が誰もいないからと言って、自分で作ったこのブログに自分から掲載しないと言うのは、はなはだしい勘違いだと言えましょう。

という訳で、今回から、句会で投句した三句は必ず毎回掲載してゆきますので、よろしくお願いいたします。コメント欄のご記入も是非是非お願いします。

江の島や身を投げ出してヨット行く

海の色風の道見て行くヨット

夏-ヨット 紗希先生の兼題選びは、だんだんと難しくなってきたようです。ヨットと言えば、夏の季語にふさわしく、すぐにでもいくつか句が出来上がるような気がしますが、とんでもありません。私(たち)が持っているヨットのイメージは、そのほとんどが映画やテレビでつくられたもので、実際にヨットに乗ったり目の前で見たりした経験の持ち主は、どれほどいることでしょう。ふわふわした、いつの間にか作られたイメージで俳句を作ることは出来ません。困った時のYouTube頼みで、ヨットレースの映像等いくつか見ましたが、出来上がりはこの二句が精一杯でした。紗希先生からは<もう一味>欲しいと言われましたが、その一味が難しいんですよね。

梅雨寒や庭の椿を抜根す

夏-梅雨寒 この句は、紗希先生から並選を頂きました。今年の春、大きくなり過ぎた椿を抜根したのですが、それを梅雨寒の夏のこととして、私の心象風景としたものです。なお紗希先生によれば、抜根という語は俳句の世界ではまだ余り使われていないということでした。

 

次回の予定

88日(火) オンライン金星句会   兼題『立秋』