兼題「蟷螂」 オンライン金星句会 2023/09/12(火) ― 2023年09月17日 08:12
9月も12日だというのに、猛暑の日が続きます。電気代も高騰する昨今、クーラーの効いた部屋にいても、何となく落ち着きません。それでもネットの金星句会に集まった16人、神野紗希先生は変わらずに元気だし、だんだんと句会の渦に巻き込まれてゆくのでした。
蟷螂やメスオスを食ふ交尾して
蟷螂の遺伝子に住む悪魔かな
蟷螂よ少女の肩でうれしいか
<少女の肩にいる蟷螂が嬉しそうに見えたという作者の感覚が新鮮で愉快。既視感の無い蟷螂の句>
秋―蟷螂(とうろう) 3句目に、お一人の方から並選を頂きました。また、<>内のような批評も頂きました。ありがとうございます。
この3句は、一応連作俳句として作ったものです。連作俳句というのは、新興俳句の時代に、俳句の中に時間制を表現するとか言うことで盛んに作られたものらしいですが、この3句に限っては、その手法が十分に効果を発揮するには至らなかったもののようです。連作俳句にする意図や狙いも曖昧なままでした。しかも単独の句としては、弱い句になっています。
紗希先生からは、句が説明になってはいけないと注意されました。俳句が最短の詩であると言われる以上、もっと詩的な空間を作ってゆかねばならないのでしょう。しかし、世の中には散文詩と言うものもありますし、何が詩的であるかと言うと、少し難しい話になってしまいそうです。
次回の予定
10月10日(火) オンライン金星句会 兼題『秋思』
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