兼題「冬菫」 オンライン「火星句会」 2021/01/19(火)2021年01月22日 11:22

コロナ第三波が日本列島を蹂躙している中、「火星句会」がオンラインで開かれました。初句会ですね。新年の挨拶をしてPCの画面を覗くと、何かが違う。何だろうと思ってよく見ると、紗希先生がメガネをしていらっしゃる。(笑)後でブルーライト対策だと説明されましたが、紗希先生意外にもメガネっ娘。よくお似合いでした。

参加者は25名。この日の私の投句は、以下の3句でした。 

冬すみれ香港の風凍りつく

冬-冬すみれ この句は、紗希先生も入れて3名の方に特選を頂き、1名の方に並選を頂きました。<冬すみれに女性活動家を感じます。事態に心が痛みます。>と評して頂きましたように、周庭(しゅうてい)さんら、香港の民主派活動家の人たちを「冬すみれ」に象徴させた句です。紗希先生には、<とてもいい句><俳句が社会を詠むことができることを証明する句>と評価して頂きました。また、「冬すみれ」と「凍る」が季重なりになっているが、<このままでぜひ><「凍りつく」を比喩でなく使いたいほど>と評して頂きました。

冬すみれ君の名を呼び呼びて闇

この句は、前の「香港」の句と連作した句です。しっかり作れば単独でちゃんと読める句になるのでしょうが、この句の場合はまだまだだったようです。それでも紗希先生から、<「呼び呼びて闇」の調べがよい>と評して頂きました。この句は、実はテレビで見たある光景が元になっています。周庭さんを乗せた護送車を自転車で追いかけながら、中にいる周庭さんに悲痛な声で呼び掛けている数人の集団を、カメラが捉えていたのでした。その声は、まだ私の胸の中に反響しています。

子が笑う階段下の冬すみれ

この句は、1名の方に特選を頂きました。「子が笑う」が大雑把なので何とかしたいと言う方と、そこがとても良いと言う方とに分かれました。紗希先生は、「子がしゃがむ」ではどうかということでしたが、「階段下の冬すみれ」には<心をつかまれた>と評して頂きました。 

次回の予定

2021年2月16日(火) 火星句会 兼題「春泥」

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