兼題「芹」 火星句会 2022/04/19(火)2022年04月23日 07:58

この日は久しぶりに対面での句会でした。まだまだコロナ禍が続いている状況での対面の句会は、紗希先生としても一つの決断だったかもしれません。とは言え、[投句]と[選句]をオンラインで済ませて置き、当日は[合評]から始めるやり方は今回も同様で、紗希先生の句会プログラムが必要かもしれませんが、これからの定番になってゆく気がします。

さて、そんなこんなで今回も21人、63句が集まりましたが、今回の兼題である「芹」は大変不評であったそうです。芹なんか知らん、どうやって句を作ったらいいの?という方が多かったということです。けれども、皆さんのレベルを考えて、これからもこういう路線で続けます、ということでした。私みたいな初心者同様はどうすればいいのかよく分かりませんが、精一杯頑張りますとしか言えません。

さてさて、今回も私は3句投句しましたが、ここに掲載できるのは下の2句だけでした。

スーパーの棚に半値の根芹かな

 春-根芹 この句は、お一人の方から並選を頂きました。その方は、<とても好きな句>ということでした。芹はスーパーの棚に並んでいるんだよと仰っていましたから、実際の風景の中から句を作っている点を評価して下さったのかもしれません。ただ紗希先生は、[根芹]が入れ替わる可能性があると指摘されました。なるほど、その部分に他の言葉が入っても句が成り立ってしまうというご指摘ですね。なるほど、なるほど。う~むむむ。考えます。

芹の香や一草で許してもらう

 春-芹 この句は、紗希先生も入れて3名の方から並選を頂きました。<きれいないい句><許してもらうという言葉が俳句に入る驚き>といった批評を頂きました。ただ、[何を]許してもらうのかがやや曖昧なため、違う解釈も成り立ってしまうようです。作者としては、[七草]に対して[一草]という対比から、七草を用意するべきところを、芹だけの一草で我慢して頂いたといった意味合いで作ったのですが、他の解釈も成り立てばそれも可だと思います。

次回の予定 

火星句会(対面予定) 517日(火) 兼題「薔薇」