兼題「花火」 第二回オンライン火星句会 2020/07/07(火)2020年07月09日 10:58

7月7日、七夕の日。九州地方は今年も大水害に見舞われていました。関東地方は梅雨空ではありますが、時折強い雨が降る程度で、予定通りオンライン火星句会が実施されました。火星句会は、神野紗希先生が個人的に主宰している句会ですが、コロナ禍で従来の句会が難しい中、前回からオンラインで実施しています。コロナとか大水害とかある中で、俳句を作る意味とはなんぞや?などと考えていた訳ではありません。ただ、漠然とした大きな不安を抱えながらも、紗希先生の笑顔をモニター越しに拝見しながら、つかの間の楽しい時間を過ごさせて頂きました。参加者は19名。今回の私の投句は以下の3句でした。

一瞬に天を領する花火かな

この句は、並選で1名の方に採って頂きました。「天を領する」というのが<カッコイイ><上手い><花火の醍醐味を感じる><花火の大きさが出た>等、好意的に評して頂きました。紗希先生は、最後が「かな」で終わるのではなく、下5を「大花火」にしてみてはと言われました。その方がイメージがより具体的になりますが、大玉だけでなく、他の色々な花火も含んでイメージしてもいいのかなとも思え、考えどころではありました。

浴衣着てねずみ花火に興じけり

この句は、紗希先生は<面白い>と仰って下さいましたが、<説明がナマだから、具体的な場面を>描いた方がいいということでした。家族そろって夏の思い出作りをしている場面なら、「着せて」の方がはっきりするということでした。

押し入れに湿気たままなる花火かな

この句は、紗希先生も含んで2名の方に並選を頂きました。お一人の方は、<押し入れに花火は危ないだろうとは思いながら、寂しさ、切なさを感じながらこの句を頂きました>と言うことでした。実際には階段下の物入だと釈明すると、紗希先生は、「階段下」をうまくはめ込んで作ると、家族の生活感も出て来るということでした。とは言え、もうやってくることのない、家族そろっての花火遊びという趣旨は、作者の願い通りに読みとって頂けました。 

次の句会は、NHKカルチャーで7月9日(木)に予定されていましたが、紗希先生の突然のご都合で取り合えず中止(延期?)。

オンライン火星句会は、811日(火)に予定されています。兼題「立秋」。