兼題「立秋」第三回オンライン「火星句会」 2020/08/11(火)2020年08月19日 09:36

例年ですとこの時期、紗希先生は「俳句甲子園」で忙しく、句会は丸一箇月お休みになっていたようですが、今年はエコナ禍のために「俳句甲子園」はオンラインになったそうで、紗希先生は松山に帰省中でも、「火星句会」もオンラインでやれるということで、急遽句会が計画されました。この日、紗希先生はご実家の松山からご参加でした。オンライン句会の功罪については、機会があれば簡単にまとめられればと思っていますが、どうなりますか。この日の投句者は22名。私の投句は以下の3句でした。


○立秋や茫茫の野に風を聴く

秋-立秋 この句は、紗希先生も入れて2名の方に並選で採って頂きました。<「茫茫の野」という場面設定がうまい。><スケールの大きな句><心で聴いている>等、好意的な批評を頂きました。

○立秋や音無き原に鳥も見ず

秋-立秋 この句はどなたも採っては下さらなかったのですが、「茫茫の野」の句の続きであるということは理解して下さっているようでした。私としては、季節の変わり目のエアポケットのような不思議な時間・空間を描いてみたかったのですが、紗希先生からは、<「鳥も見ず」では何もなく寂しい。例えば「鳥一つ」のように動物が少しいた方が秋らしさが出る>とアドバイスを頂きました。まあ、私の心情的には、何も見ずなんですが。

○思ひ出も語ることなく墓洗ふ

秋―墓洗ふ この句は特選で1名の方、もうお一人の方に並選をいただきました。特選を下さった方は、<いつも通り洗い終わってしみじみと感じているとか、悲しみが強すぎてまだ言葉に出来ないとか、色々に考えられる>と受け止めて頂きました。紗希先生からは、<「語ることなく」ではなく、「語る人なく」としてはどうか>とアドバイスを頂きました。「こと」ではなく、「人」ではどうかと私も色々に推敲はしていたのですが、これも心情的にはより寂しい方を選んだ結果こうなったのでした。

 

次回の予定

○火星句会 9月15日(火)兼題「桔梗」

○NHKカルチャー 9月24日(木)兼題「蟻」(7月中止分)

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