兼題「蜘蛛」 第一回オンライン「火星句会」 2020/06/16(火)2020年06月21日 10:29

 第0回のオンライン句会を経て、当初予定していた火星句会を、すべてzoomオンラインでやることにした第一回の句会が実施されました。20数名が一か所に集まって行う従来の句会は、どうしても3密状態を避けられませんから、新型コロナの脅威が去っていない現状ではオンライン化は避けられない選択だと思います。従来の句会はどうなるか、しばらくは成り行きを見守るしかないのだろうと思います。参加者は19名。また、youtubeにも動画が1週間ほどupされました。(句会参加者でない人は、見ることが出来ません。)

さて、今回の私の投句は以下の3句でした。

女郎蜘蛛今宵は誰に取付かん

この句は、一名の方が特選で採って下さいました。その方は、「ギョッとした」「取り付かれたら困る」「夏らしい」といった評を下さいました。一方で紗希先生からは、「悪くないが、女郎蜘蛛という言葉にハマった感じ」「類想に陥っている」と、やや辛口の評を頂きました。最初のバーを飛び越えてその人らしい世界は表現できているものの、次のバーを飛び越えるのがまだ出来ていないということでした。

蜘蛛の巣の向うの闇の秘密基地

この句は、二名の方が並選で採って下さいました。ただ、この句はまだ推敲の余地があったようで、やや分り難かったようです。<巣の向うの闇>というのがイメージしにくく、<秘密基地>というのも、子供が遊びで作る秘密基地の類だけではなく、旧日本軍が作ったと噂のある山の一角といったイメージも込めていたのですが、そこまでの解釈を要求するのは無理があったようです。

南天の蜘蛛の巣破る今朝の雨

この句は、紗希先生も含んで二名の方が並選で採って下さいました。紗希先生は「いい句」だと何度か言葉を繰り返し、<南天の>の<の>の使い方がうまいと評して下さいました。蜘蛛の巣と言っても掛かる木によって色々違ってくるが、南天の木に掛けられた小さな蜘蛛の巣に雨が当たってキラキラしている・・と、句から受けたイメージを語って下さいました。この句は、最後までねばって推敲を重ねた句ですから、嬉しかったです。 

次回の予定は、77日(火)オンライン火星句会 兼題「花火」

NHKカルチャーは再開したはずだけれど、今のところ連絡なし。

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